9 働く者はその労することにより、なんの益を得るか。
9 一生懸命働いたところで、何の益になるでしょう。
9 人が労苦してみたところで何になろう。
日の下で人が労するすべての労苦は、 その身になんの益があるか。
人は全くその来たように、また去って行かなければならない。これもまた悲しむべき悪である。風のために労する者になんの益があるか。
すべての勤労には利益がある、 しかし口先だけの言葉は貧乏をきたらせるだけだ。
たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか。
そこで、わたしはわが手のなしたすべての事、およびそれをなすに要した労苦を顧みたとき、見よ、皆、空であって、風を捕えるようなものであった。日の下には益となるものはないのである。
どうか、このような人々と、またすべて彼らと共に働き共に労する人々とに、従ってほしい。